[東京浅草]浅草観世音仲見世








1957
浅草の松屋から仲見世に通じる道に「地下鉄横町」,ジュラルミンの屋根のある「新仲見世通り」がある。
「新仲見世通り」は仲見世をよぎって六区に通じる最短コースである。
戦後にできたこのジュラルミンの高い屋根のひさしの下に,赤い大きな提灯が下がっているのも浅草の繁華街への招待を感じる。
この「新仲見世通り」の両側は,それぞれ意匠をこらした商店,パチンコ屋,たたき売りなどが六区の入り口まで続くが,
はじめてあんみつを作ったという芋ようかんで有名な「舟和」や,寛永年間以来320年にわたり続いてきた「やげん堀」の七味唐辛子なども,道を隔てならぶ。
昭和30年(1955年)には,松屋の下から新仲見世通りにいたる地下道も竣工。このあたりは面目を一新した。
「仲見世通り」から,
六区寄りの最初の通り「がちんや横丁」,
もうひとつ六区寄りに「区役所通り」,
「すしや横丁」,
六区をこえると「国際通り」だ。
―高橋真一,新東京歴史案内,

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