バブリーなキングムーとサイケなウルトラマン―札幌路上観察レポート
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2010/9/4(土) 午前 7:56 路上探偵団トマソン その他芸術、アート
…久しぶりに書庫「路上探偵団トマソン」へのエントリーです。
伝説のキングムー
1泊2日+2泊3日にわたるこの夏の札幌滞在最終日,JR札幌駅のコインロッカーに荷物を預けた私は,ゼッケンをつけたマラソンランナーにまじって,北海道マラソンのスタート地点がある中島公園まで歩きながら,足の向くまま気の向くまま,大好きな路上観察をしていました。
目的地は北斎漫画展を開催中の北海道立文学館でしたが,すすきのの中心街を過ぎたあたりをフラフラと散策していると,異様なフォルムを持つ巨大な建築物が視界に入ってきました。
KING XMHU [キング ムー] という名前のイベントホールで,バブル期に建てられて最近まで営業をしていたようです。
伝説のムー大陸をモチーフにしているらしく,クラベリアというサイトに次のような説明がありました。
■ About KING XMHU
かつて、アメリカ大陸とユーラシア大陸の間、太平洋に存在したといわれている広大な陸地、それがムー大陸。当時は高度な文明が栄えていたが、今から1万2千年程前に地殻変動による大地震と、洪水、海底火山の爆発によりその姿を消した。中部太平洋から南太平洋に散在する孤島や諸島はその残片だといわれている。そのムー大陸を現代に復活させたのがここ、キングムーである。
ネットの噂では,オーナーが病気になって休業し,売却先を探しているらしいのですが,なかなか買い手がつかないのだとか。
夜にライトアップされた姿を想像すると,我が青春のバブリーな夜がよみがえってくるようで,おのれの来し方行く末に思いをはせつつ,しばしその威容に見入ってしまいました。
そして,非対称なその姿の全容をカメラに収めようと,建物の右側の道から背後に回り込んだときです。
なんと,私が偏愛してやまない「二階扉」(通称:高所ドア)がありました!
二階扉というよりも三階扉か四階扉ぐらいの高さなのですが,いったいどういうわけで階段もハシゴもついていないのでしょうか。
※関連記事→「二階扉をつけてください」と言われたら…三崎亜記『バスジャック』の世界
妹萌えな横光利一の石狩ジンギスカン?
2度目の札幌行きは,横光利一文学会と日本近代文学会北海道支部の共催で,北海道大学を会場として開催された研究会に参加するためでした。
テーマは「モダニズムのボーダー」。
芳賀祥子さん(お茶の水女子大学大学院),韓然善さん(北海道大学大学院),舘下徹志さん(釧路工業高等専門学校)の発表と,神谷忠孝さん(北海道文教大学)の講演があり,盛会でした。
横光利一の「兄妹行進曲」という小説を取り上げた「『不行儀』の行方―横光テクストにおける恋愛とモダニズム」という発表に対し,「妹萌え…云々」という,およそ学問的とは言えない質問をぶつけてしまった私でしたが,発表をした芳賀祥子さんが巧みにいなしてくれたので,事なきを得ました^^;
札幌市内を路上観察した後,神谷忠孝さんの案内による文学散歩に参加すべく北海道立文学館に集合した私は,発表者や参加者の皆さんとともに北斎漫画のクォリティーの高さに圧倒され続けるひとときを過ごしました。
そして,文学散歩終了後,横光利一文学会のメンバーとしては見逃せない提灯に遭遇します。
札幌に到着した日の夕刻,観光案内所の方の紹介で「まつじん」のジンギスカンを堪能したばかりだったのですが,次回はぜひ「石狩ジンギスカン 利一」にも入って店名の由来を尋ねてみたいです。
サイケでセクシーなウルトラマン
札幌の町には路上観察魂をそそる物件がたくさんあったのですが,もう一つだけ,私の心をいちばんザワザワとさせた逸物を紹介します。
「ばああ娘」(バームス)というお店のショーウィンドーに飾られていた,サイケでセクシーな不思議系(?)のウルトラマンです。
ウルトラマンの足下に小さな黒板があり,「こーみえて(^o^)BARなんデス♡」と書いてありました。
いわゆるショットバーのようなお店らしいのですが,いったいどんな人が,どんなコスチュームでカクテルを作ってくれるのか,今度札幌に行った時には,ちょっとのぞいてみたいです。
情報をお持ちの方は教えて下さい。
※路上観察のおもしろ物件に興味がある方は,人気ブログ「むにゅ’s のぉと」がおすすめです!
BUNGAKU@モダン日本
https://blogs.yahoo.co.jp/nonakajun


