満州映画協会


9/16(土) 11:30配信
岸富美子(きし・ふみこ)満映( 満州映画協会)に勤め、戦後は、 中国人スタッフへの編集技術伝授 にも尽力し1953年に帰国後は独 立プロ作品などで活躍した。
満州国のプロパガンダ映画を作るのが満映に課せられた使命。
一番印象に残っ ている映画は「白蘭の歌」。
李香蘭こと山口淑子さんが主演し、私は編集助手。
じつは、李香蘭さんは私たちが暮らしていた社宅の隣に住んでいたのです。
中国の服を着て、足を半分出しているでしょう。
でも、出かけるのを見ているだけでした。
大スターだったから、仕事は楽しかったです。
だけど、45年8月9日にソ連軍が街になだれ込んでくる と状況が一変します。
11日の昼ごろ、満映理事長の甘粕(あまかす)正彦さんか ら通達がありました。「女性は身だしなみを整え男性は刃物を帯同し、夜11時までに会社に集合するよ うに」
私は婚約中だった夫と急遽、社宅で三三九度を交わすだけの結婚式を済ませる と、撮影所に向かいます。
死ぬことを覚悟していました。
ところが、ソ連軍は姿を現さず、甘粕さんだけ終戦直後に青酸カリを飲んで自 殺します。
理事長なら最後まで残って社員を守らないといけないのに、先に死んじゃった。甘粕さんだけ楽になるのは卑怯です。
その後、満映社員と家族たちは帰国まで大変苦労します。社員は見捨てられ、ひき揚げたのは53年です。これまで10回近く現地に行き、ました。また行きたいです。
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