たけし・タモリ: TVエンタメのいま,素人芸と玄人芸(1984)

たけし・タモリ: TVエンタメのいま,素人芸と玄人芸(1984)
1984
番組の中でタモリの語るところは,
陳腐化がすすむテレビ文化の中で,玄人芸のニーズは少ない,
大衆娯楽の性質がもっと安価になっている,というところだろうか。
「作り上げた芸」よりも「偶然性」,「思い付き」が大きなヒットを作る時代。そんな印象がある。
1984年の時点でテレビ受信機の性能はさらにたかまり携帯性まで備えるようになったと言っている。
社会学者宮川氏のメディア論ではこの時期(1980年代中期)はいわば
お茶の間テレビ文化>>>個室テレビ文化
への移行がおきた時代で,その背景には韓国・台湾製の安価なテレビが大量に市場に流れた結果,一人一人がテレビを持つようになって,この時点で世代間をつなぐ「お茶の間テレビ文化」が終わったといわれている。
そして1980年代半ばにはじまった「個室テレビ文化」は,インターネット・携帯電話がつくる「路上文化」がはじまる1990年代半ばまでつづく。
「個室テレビ文化」時代には,時代のテーマ・文化は各世代ごとに分化していく。
1960年代のテレビの民有化(一世帯一台時代)のはじまった時代から通してみると,
技術の進化>>>ガジェットの進化・低価格化がすすむ>>>共有化がすすむ>>>文化の分化・陳腐化がすすむ
という流れが一貫してすすんでいるようにかんじる。
それにしても
「20年後(2004年)には俺もタモリさんもテレビ業界にはいない」
とみるたけしの見方はシビアだな。。
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