[東京新宿]新宿駅東口,1930年代


昭和7年9月号 主婦の友付録絵葉書





1925
新宿駅完成
「東京駅」は帝都の表玄関ならば,「新宿駅」はまさにその通用口にあたる。
その新宿駅も去る大正11年起工以来,足かけ4年で去月30日に建築工事が完成し,また去る大正4年5月以来,品川〜大崎間,駒込〜田端間の山手線の複々線工場完成し,来たる30日で満10年になるので,その山手複々線開通と新宿駅新築落成と一緒に祝うために,26日午前10時から新宿新宿駅を会場にあてて,盛大なる祝賀式をあげることになった。
ー朝日新聞,1925.4.26号

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新宿駅
昭和7年9月号 主婦の友付録絵葉書
新宿駅は、震災後の新宿界隈の発展に応じて、つい二・三年前に新築されたものですが、 
今日では既に狭あいを感じるようになり、大新宿駅改築のことが計画されているそうであります。 
現在では新宿駅が一日に呑吐する乗客の数は、東京駅よりも上の駅よりも大阪駅よりも断然多く、日本一の数字を示しています。
昭和初期の新宿駅。 
新宿に鉄道が通ったのは明治18年である。 
当初は東京の辺境の街であり駅近辺にはまだ草原が広がっていて乗降客も少なかったが、 私鉄の乗り入れとともに東京中心部と郊外を結ぶ地点としてクローズアップされるようになる。
写真は青梅街道口駅と甲州街道口駅の二つをまとめ、関東大震災後の大正14年に完成した新宿新駅である。
 駅舎の壁には八角型の壁時計があり、また手前にはポールの丸街頭時計が可愛いらしい。 
当時本格的に普及し始めたボンネットバスもレトロでかっこいい。 
絵葉書のキャプションから昭和初期には新宿は急激な発展を遂げていたことがわかる。

明治の時計塔