[スタイル]モガ,モダンガール





















海外がビビった。戦前の日本人女性のファッションがモダンすぎる
2016.11.02
こちらの写真、昭和初期に撮られたものですが、数年前から海外でもSNSなどで拡散して話題を呼んでいます。
「素晴らしいファッション!」
「現代のNYでも、アジア人ファッションは際立っているよね」
「これが1932年に取られた写真だって?今だって着れるよね」
「すごい!」
昔の写真とは思えないほど、現代的なスタイルが話題です。
表情もなかなかファンキーですね。
和装が主流だった明治時代から、西洋文化の影響を受けて、洋服が大衆の間で根付いた大正時代。
その変革のとき登場したのが「モガ」こと、「モダン・ガール」です。
モガのファッションは、ひざ下の長めのスカート丈、あるいは「アッパッパ」の着用が特徴的。
「アッパッパ」は夏服のひとつで、簡易服、清涼服ともいい、大きめのゆったりとしたワンピースのこと。
「歩くと裾がパッパと広がることから付いた」と言われています。

ジモトのココロ
http://jimococo.mag2.com/





フランスで1920年代、1930年代に大流行した頭にぴったりフィットする”釣り鐘型の帽子“「クローシェ帽」を身につけ、
髪はショートカットまたは、北米で当時流行った「フィンガーウェーブ」のヘアスタイルでキメます。
それに、濃いめのメークをしたら、モダンガールの出来上がりです。
和服の名残を残しながらも、洋服を身にまとう女性たち。
日常的にモガスタイルを取り込んで街を歩いていた様子が伺えます。

ジモトのココロ
http://jimococo.mag2.com/



 



初期の銀ブラの空気が、フランス好みを中心にしていた事は確かである。
プランタン、ライオンなどのカフェはフランスのそれを模したものだし、
資生堂は、今日にいたるまで、その化粧品部といい、ソーダファウンテンといい、
もっとも濃厚に仏蘭西風の趣味をみせているのである。
銀座を闊歩する人間は仏蘭西帰りが多かった。
最もハイカラな洋服はパリスタイルといわれた。
換言すれば、昨日までの銀座は、フランス文化、すなわち欧羅巴文化の光被の下にあったのである。
ところが、今日の銀座はそれと面目を異にしている。
今日の銀座に君臨しているものはアメリカ二ズムである。
モンマルトル、シャボテエ、ポントン、ムーラン・・・・
今日でも、銀座のカフェにはフランス語やフランス風の名前をつけている店が多いが、
それらは直接フランスからうけたものではない。
欧州大戦以降盛んになったアメリカのフランス好みを通しての模倣なのだ。
(中公文庫,銀座細見,安藤更生 1977.9.10初版,)

7558gJ pc








春が、春が、春が来る
どこかに恋がないものか
さてもオウバの汚れめよ
靴には泥が、をととひの
はねが今でもついている
なにしろ冬が逝ったのさ
あの化粧品屋の売りっ子め
たうたう女優になりやがった
しかも活動の
大雪の夜に壕端を
一緒にタクシイで走ったのを
忘れたいのにまた覚えてゐるが
くそ、せいぜい俗衆のまえで
下手なキスでもしたまえ
そんな愚痴はどうでもよしだ
このステッキは少々厭きたね
春は細身のケエンにかぎる
やはらかな色のボルサリノ
英吉利型のオリイブの春の上衣の井出で
ケエン振り振り街を歩いたら
さぞや好かろう
恋もあろ
( 銀座青年のうた,沙良峯夫,1925 )

7558gJ pc





春のさきがけ
作品店の飾窓
一年前の仏蘭西の巴里で流行したる品は
大抵ございます
げに誘惑の花園で
小娘みたいにわくわくすることもある
十軒よってネクタイ一本
明日は靴下
明後日は・・・
ふところ穿鑿すべからず
なにしろ春が、春がくる
新しい流行歌はまだ出ないが
なに、もうじきだとも
( 銀座青年のうた,沙良峯夫,1925 )

7558gJ pc