広島県立商品陳列所(原爆ドーム)

1915





1955





1990






2020





広島市の原爆ドームです。
1851年竣工。設計者、ヤン・レツル(チェコ) 
一部鉄骨を利用したレンガ造の三階建てで、石材とモルタルで外装が施されていました。中央に五階建ての階段室があり上部に楕円形のドームが載せられていました。
広島県産業奨励館として人々に親しまれていましたが、1945年8月6日8時15分、奨励館から南東約160m、高度約600m のところで原子爆弾が炸裂しました。爆風の風速約440m、風圧1平米あたり33トン、一瞬で大破し全焼、中にいた方々は全員即死したそうです。しかし爆風が垂直に働いたため、中央部分は奇跡的に倒壊を免れました。今でこそ原爆の惨状と平和の象徴になっているドームですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
戦後早くも1948年には、解体論が市長や知事から出てきました。しかし一部市民の息の長い草の根の保存活動が実を結び、66年、ついに市議会がドーム保存を決議しました。そして、三回に渡る大規模な保存工事を経て、現在に至ります。また、1996年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。  
原爆という重い歴史を担うドームですが、いつも訪れる度に、何かしら優しさのようなものが感じられて不思議です。威圧感がまるで無くて、穏やかな建物だなあと思います。その雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。
#百貨店

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