京屋時計店本店時計塔(御成道時計台)
明治錦絵「東京名所 御成道時計台」
東京名所 御成道時計台
大きさ:12x17cm《 個人蔵 》
御成道時計台と銘打たれたこの時計は、 水野伊和造が明治6年頃に開業した旅籠町の時計舗「京屋時計店本店」の四方塔時計です。
時計は明治8年に土蔵造二階建ての本店屋上に設置されたとされ、機械はファブル・ブラント製と伝わっています。
この時計は、東京市民に「外神田の大時計」とも呼ばれ、東京名物に数えられて上野駅に下りる旅客にとって格好の目標となっていました。
遠景には上野のお山があり、手前の道路には明治15年に開通した鉄道馬車が走っています。
水野伊和造は、刀匠から時計商に転じた人で、その師は日本橋本石町に住まい、 名人芸と謳われた江戸時計師山本勘右衛門であったと言われています。
明治の時計塔
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