この渋谷駅も相当イイ。
大屋根の妻面を細かく格子割したアーチ型の窓に、ちょっとズドンとした時計塔が組み合わされたものです。
ゴシック様式を簡易的にした、もしくは駅舎という産業的インフラ建造物でありながら、
正面が顔となるよう、ゴシック様式を意識したものといった方がいいかもしれません。
この、同時期の渋谷駅と原宿駅を比較してみるとよくわかりますが、
原宿駅の方が、軽快かつ洒脱、そして爽やかで可憐な感じがしませんか?ちょっとした白樺派、避暑地の駅みたいな。
この建物を設計した方は、今でいえば役所の中の営繕部みたいな人です。長谷川馨(鉄道省)氏です。
建築エコノミスト 森山のブログ
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