[東京銀座] 有楽町グルメマップ,1971
[東京銀座] 有楽町グルメマップ
#レストラン食堂
食いしん坊横丁〜有楽町
銀座の入り口と言うべきここは若者の街である。思い思いのファッションに身を包んだ若者たちでいつもいっぱいだ。人の流れが途切れる時はない。
ちょっと泥臭くて野暮ったいがそれだけに気取りがない。食べ物屋も実質本位の大衆食堂が多い。映画を見てのお帰りにお好きなところでお食事を。
◆とりめしぼん
212-2804
名の通り看板はとりめし。炊きたてのほかほかご飯に薄切りローストチキンと鶏そぼろがのって並280円,上380円。午後3時まではこれだけ。ただし午後2時まではご飯と漬ものがついて260円の大サービス。
もう一つの自慢はぼんチキン370円。備長炭でじんわりと焼いた鶏肉は実に旨い。味をつけた鶏肉入りの お茶漬け/とリ茶270円はさっぱりとしてお酒のあと口にぴったり。日曜日はお休み。
◆チボリ
201-2060
ビアレストラン。若い客が多いせい,きびきびしたと立ち働く小気味よいボーイのせいか,店内は活気にあふれている。ピザ大600円ピザ小350円やスパゲティを頬張りながら小型ジョッキビール200円を傾ける女性グループ。グラタン350円〜500円とサラダ250円で食事するカップル。デンマークソーセージ250円をつまみに大ジョッキ300円を飲み干す中年紳士と客層は様々。誰に気兼ねもなく騒げるのもこの店の良いところ。
◆井泉
503-1886
とんかつの店。店内の中央にカウンターがあってそこでカツを揚げる。それこそ揚げたての香ばしいカツが食べられる。トンカツ定食380円,ヒレ一口カツ定食380円,エビコロッケ定食350円が人気。いずれも味噌汁とお新香とご飯が付く。
北海道直送の生鮭の塩焼き定食380円は女性に好評。味噌汁は油揚げ,豆腐と具だくさんで家庭的。たれは甘口/辛口/胡麻醤油と3種類ある。
◆アラスカ
216-2796
朝日新聞社ビル8階にある落ち着いたムードのレストラン。本店は大阪の北浜で昭和3年の創業。東京支店はここと毎日新聞社のあるパレスサイドビル内だけ。
昔から味にうるさい新聞記者連中が贔屓の店だけあってフランス料理の味は頷ける。サービスも行き届いて気持ちが良い。
スープ,芝エビのコキール,サラダ,パン,デザート,ブラマンジェ,コーヒーのBコースが1200円。これに牛タンの煮込みがプラスされたAコースが1800円。あまり安いとは言えないが気取った食事の場所としてはお勧めできる。他にピラフ500円,カレー600円などの一品料理もある。11時半から9時まで。
ー雑誌栄養と料理1971年9月号
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