1880
西洋人が涙した美しさ。幕末の写真家が撮った「明治時代」の着色写真
2016.09.14
ジモココ編集部
幕末から明治時代にかけて、国内に限らず海外でも評価された
日下部金兵衛(くさかべ きんべえ)と、
江南信國(えなみ のぶくに)
という2人の写真家をご存知でしょうか。
彼らは日本の街の風景や暮らし、人々を撮り続けた知る人ぞ知る写真家です。
写真といっても白黒ではなく、「着色写真」という技術を取り入れています。
2人が撮った写真を中心に1880年〜90年代の日本の風景を紹介します。
ふたりの写真家が撮った日本各地の風景
山梨出身の日下部金兵衛は、江戸幕府の1863年頃から引退する1912年まで、明治時代を代表する写真家です。
駆け出しの頃は、イタリア系イギリス出身の写真家フェリーチェ・ベアトの弟子として横浜で着色技師としての腕を磨き、のちに独立し写真家への道に進みました。
外国人の土産写真に売っていた「横浜写真」も有名です。
江戸生まれの江南信國もまた同じく横浜でスタジオ構えた写真家。
通称「T・エナミ (T. Enami)」と呼ばれ、アメリカの出版社から写真集を出版するなど、海外で高い評価を得ました。
彼の死後に出版された『Odyssey, the Art of Photography at National Geographic』の初版カバーに彼の作品が取り上げれた功績もあります。
どちらの写真家も作風は異なりますが、モノクロ写真に着色技術を施した作品が特徴的です。
ちなみにここで紹介する写真はすべて1880年〜90年代頃のものです。
ジモトのココロ
http://jimococo.mag2.com/