[東京渋谷]三軒茶屋中央劇場




新橋、三軒茶屋、映画館の閉館相次ぐ
2014年7月9日19時29分 アラウンドタウン, 映画
JR新橋駅の高架下に劇場を構える新橋文化劇場・ロマン劇場が、2014年8月31日(日)をもって閉館することが決定した。
35mmフィルムでの上映にこだわり続け、サラリーマンの街の憩いの場として愛されてきた名物劇場は、JR高架下の耐震補強工事に伴い57年の歴史に幕を下ろす。
新旧の名画を2本立て900円で上映してきた文化劇場と、にっかつロマンポルノの封切作品と再映を交互に3本立てで興行してきたロマン劇場。閉館決定は、長年通い詰めたファンたちにとってつらい知らせだろう。
新橋に限らず、ミニシアターや名画座などの「街の映画館」は、次第にその姿を消しつつある。
都内では、2009年ごろから映画館の閉館ラッシュが続いている。
渋谷ピカデリー、
シネセゾン渋谷、
テアトルタイムズスクエア
といった渋谷、新宿エリアから、
上野東急、
浅草世界館、
浅草シネマ
など下町エリアまで各地で閉館が後を絶たない。
2013年3月に閉館した銀座シネパトス
個性的な上映プログラムで人気を誇った吉祥寺バウスシアター
2014年に入ってもそうした流れは変わらず、5月31日(土)には吉祥寺の人気映画館、バウスシアターが惜しまれつつ30年の歴史に幕を閉じた。
そして先日、悲しみに暮れる映画ファンに追い打ちをかけるがごとく、三軒茶屋シネマも2014年7月20日(日)をもって閉館することを発表した。
三軒茶屋中央劇場とともに三茶の映画横町として親しまれてきた同館だが、
2013年2月14日に三軒茶屋中央劇場が閉館。
三軒茶屋最後の劇場として営業を続けてきたものの、
「設備の老朽化や近年の市況の厳しさなど、諸般の状況から長期的な展望の見通しが立たず、誠に残念だが閉館を決定した」
という。






三軒茶屋中央劇場
ファンにとっては、名画座に漂う昭和の香りも魅力のひとつだ
映画が娯楽の王様であった時代が終わり、映画館へ足を運ぶ人が減り続ける中、
小規模経営のミニシアターや名画座は、フィルム上映からデジタル上映への移行に伴う設備投資や、設備の老朽化への対応といった問題と向き合わなければならない。
デジタル化に関しては、デジタル設備をリースするVPF(仮想プリント代)方式といった仕組みも流通しているが、
これは一定の集客が見込めるシネマコンプレックスなどの大規模劇場以外では利益の回収が難しい。
シネコンの台頭による悪影響を唱える意見もあるが、
そのような内向きの批判は問題解決のために意味を成すものではないだろう。
映画館という文化を存続させるためになにが必要なのか、今一度、考えたい。

タイムアウト東京ブログ
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東急・三軒茶屋駅,1970年代