[東京三河島] 荒川仲町通り




[東京三河島] 荒川仲町通り
夕方。
パジャマ姿で銭湯に向かう若者。
喫茶「ローヤル」でお茶をのむ主婦グループ。
耳の遠い鞄屋の店主。
この街で当たり前に廻っているであろう日常はあきらかに,少なくとも東京の他のエリアとは異なる。と思う。何が決定的にちがうのか表現できないが。。だから訪ねて数日後には現実であったのか疑うようになる。
三河島界隈はスケッチ目的が主で,あちこち描いてこのエリアに到達するのはいつも夕暮れになる。だから私にとっては「夕暮れの昭和商店街」だ。京成沿線地域の独特な「昭和」感覚。いつも夢の中で歩き回る昭和の街と大差がなく,訪ねて数日後には夢と混ざってデジャヴ感覚になり,現実に行ったのか疑い始める。
普段の生活区域・日暮里エリアからわずか数kmにもかかわらず,人の空気も街の雰囲気も全く違う。大手チェーンが入らずに,個人経営店のみで回転している印象。山手線エリアではあきらかに会えない空間。三河島や町屋エリアの人の笑顔は幸福そうに見える。
日暮里~田端,山手環内エリア,あちこち歩いているがこういう風景・空気はない。連日のマスコミ紹介で大きくなった谷根千は人で溢れている。しかし反面その下町情緒はうすれつつある。人気の結果大手チェーンが多数派参入,谷根千は便利になったが。。
便利さと引き換えに何かを失っているんだろう。。

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