1966年6月、ビートルズ来日からひと月、日産とプリンスは合併。そして誕生した「ダイナミックファミリーセダン」|71年式 日産スカイラインHT 2000GT-R Vol.1(Nosweb.jp)
1966年6月、ビートルズ来日からひと月、日産とプリンスは合併。そして誕生した「ダイナミックファミリーセダン」|71年式 日産スカイラインHT 2000GT-R Vol.1
7/26(日) 6:30配信
「ダイナミックファミリーセダン」のキャッチコピーで、1969年に登場したGT-Rは、1970年にハードトップボディに切り替わる。。
71年式 日産スカイラインHT 2000GT-R Vol.1
ビートルズが来日し、武道館公演を行って日本中を歓喜の渦に巻き込んだのは、1966年6月末のこと。その1月後の8月1日に、国内メーカーの中でも、屈指の技術力を誇っていたプリンスと日産が合併した。
トランクリッドに映り込むよう裏側に「SKYLINE」の文字が彫られたリアスポイラー、ファンネル仕様のウエーバー45DCOE152キャブなどの細部も新車同様【写真5枚】 合併後もS50系スカイラインは日産から販売されていたが、1968年8月に合併後初となるスカイラインを発売。これが旧車人気ナンバー1の「ハコスカ」と呼ばれる3代目C10スカイラインだ。当初は、直列4気筒SOHC1593ccのG15型エンジンを搭載する4ドアセダン(C10)とエステート(WC10)、バン(VC10)というラインナップで、リアフェンダーに流れる特徴的なサーフィンラインが、この後の5代目まで続くスカイラインのシンボルとなった。 4気筒エンジンのモデルが先行したが、10月にはS54系の手法と同じく、バルクヘッド前方を延長し、直列6気筒SOHC1998ccのL20型エンジンを搭載したGT(GC10)がラインナップに追加され、より快適なグランツーリスモへと進化した。この頃のキャッチコピーは「ダイナミックファミリーセダン」というものだった。 1970年には、GT-Rはハードトップボディへと切り替わるが、取材車両は、新車のようにレストア&チューニングが施された一台。ボディの下側をのぞいてみると、マフラーは職人かたぎのチタン製マフラーをはじめ、ピローボール式スタビライザー、強化ブッシュ、アラゴスタ車高調、調整式スイングアーム キャンバーゼロ、レース用R192アルフィンデフカバーなど、お宝パーツで完全武装されている。 GT-Rにつながる「スカイラインGTレーシング仕様」については次回、Vol.2に続く。
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ハコスカ31万447台のうち、HTのGT‐Rは1197台。その100番台の1台|1971年式 日産スカイラインHT 2000GT-R Vol.3
7/26(日) 18:00配信
貴重な新品パーツを多用し、ドンガラ状態から妥協することなくフルレストアを行っった。インテリアも完璧な仕上がりを見せる。
1971年式 日産スカイラインHT 2000GT-R Vol.3 1969年に登場し、70年に2ドアハードトップベースとなったGT-R。
2ドアハードトップから採用されたリアのオーバーフェンダーは、当時の若者の憧れの的でもあった。 1971年式の米粒柄で張り替えられ、純正オプションだった助手席側の3点式シートベルトも装備したGT-R専用のバケットシートを始め完璧な仕上がりを見せる細部。【写真6】。 4ドアセダンのGT-Rは、リアのタイヤハウスを拡大するためにサーフィンラインをカットしたデザインだったが、よりワイドなタイヤを装着することを想定し、ハードトップではオーバーフェンダーが追加されたのだ。 レースにおいても、圧倒的な速さを見せ、50勝以上という金字塔を打ち立てたGT-Rを象徴するスタイルとなった。 このKPGC10は、1197台が生産されたうちの、100番台の車台番号を持つ初期に生産された1台。ちなみにC10系の総販売台数は31万447台で、このうちGT‐Rは1945台(生産台数は、セダンのPGC10が832台、ハードトップのKPGC10が1197台)だ。 ボディは徹底的にレストアが施され、内装も含めてオリジナル重視で仕上げられている。貴重な新品パーツを多用し、ドンガラ状態から妥協することなくフルレストアを行っているため、完璧な仕上がりを見せる。撮影時は、完成から1年ほどだったため、まるで新車のような輝きを放っている。 一方、珠玉のS20型エンジンをはじめ、足回りやブレーキなどにはオーナーのこだわりが盛り込まれて、現代のクルマに引けを取らない実力を秘めている。ブレーキは、APレーシングのキャリパー&ローターで、抜群の制動力を発揮。ホイールは前後ともRSワタナベの15インチマグホイールを履く。 インテリアもオリジナル重視でレストアされ、新車時のような輝きを放つ。GT-R専用のバケットシートは1971年式の米粒柄で張り替えられていて、純正オプションだった助手席側の3点式シートベルトも装備している。 一生を共にできるクルマ、それがスカイラインGT‐Rだ。
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