神戸市中央区海岸通【海岸ビルヂング】
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2011/6/22(水) 午後 9:50 レトロ商業ビル 建築デザイン
【海岸ビルヂング】は、先日ご紹介した【神港ビルヂング】、【チャータードビル】と同じく、海岸通に面したレトロビルです。
【海岸ビルヂング】は、河合浩蔵の設計で1911 (明治 44)年貿易会社兼松商店(現兼松)の本店として建設されました。
古典様式にドイツ・ルネッサンス様式を加えた重厚なデザインで、建設当時は海岸通で一・二を争う名建築と称せられました。
河合浩蔵はドイツで建築を学び、当時から耐震設計の権威とも言われていて、このビルがあの阪神淡路大震災のときにも、さほどの被害を受けなかったのはそのためだと言われています。
国の登録有形文化財です。
実はこのビル、正面から側面にかけては花崗岩とタイルの張り上げでレンガ造りだと分かりませんが、側面は赤いレンガをそのまま見ることが出来ます。
外から見るとわかりませんが、実は1階玄関から3階まで一直線に上がる階段となっています。
観光客も興味深そうに見上げて、どんどん入ってきていました。^^
この階段はスゴイです。
内部は、雑貨屋系が多く入居していて、入りやすいです。
そして三階には、天井を彩る青いステンドグラス!
さまざまな濃淡の青系の細長い長方形が連なった柄です。
ここから差し込む光で、三階は結構明るいです。
こうして見ると、ビルの真ん中を階段が貫いていますね。
とても存在感があって、素晴らしい階段です。
2002年年末からは、神戸市の景観形成・まちづくり総合支援事業の一環として市内の主要建築物に、毎日日没後から午後10時までライトアップされているそうで、【海岸ビルヂング】も対象になっています。
まわりはすっかり新しいビルになってしまっていますが、永く残って欲しいものです。
大阪【無名】レトロビルヂング案内
https://blogs.yahoo.co.jp/tamazo_building
https://blogs.yahoo.co.jp/tamazo_building/folder/876771.html?m=lc
街角情報
https://datapark2233.blogspot.com/search?q=%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%82%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%A1%88%E5%86%85