[東京池袋] 西武池袋本店「レトロ百貨展」










[東京池袋] 1960年代池袋駅前〜西武池袋本店「レトロ百貨展」
池袋東武デパートの催事「レトロ展」は毎回行ってるけど,毎回すごい人手に驚く。60代のオバサンの生き生きした笑顔を見るのが楽しい。東武の方のレトロ展の目玉はスーパーカーで,その両側に古物店/グルメ店コーナーとカメラコーナーがある配置。グルメも人気で,当時の給食を食べられるコーナーには,階下まで続く行列が出来ていた。ソフト麺の給食を食べるのに延々並ぶ人達の気力って。。東武の催事に触発されてか,今回の西武の「レトロ百貨展」には相当の気合を感じた。訪問したのが金曜日だったから,土日はけっこうの人手になるだろう。
■レトロ趣向
「昭和レトロ」を言い換えると「昭和的舶来趣向」「昭和的西洋趣味」。令和的ミニマリズムの対極にあるような,昭和の過剰な装飾趣味は,若者には逆に新鮮に見えるのかもしれない。池袋東武の「レトロ展」はもう3回目だし,こっちの西武も続いていく感じ。今のレトロブームは,もうかなり長く続いているが,ブームの牽引者は10代20代の若年層。ジジババの懐古趣向ならメディアも別段取り上げはしないと思う。とはいえ,西武「レトロ展」の半分近くは60代の客だった。
■駅前模型
「レトロ百貨展」のメインは,販売よりも展示系の方だったように思う。グルメも結構充実してたけど,展示が催事場の半分以上のスペースをとっていた。展示の目玉は駅前の模型。特に西口東武デパート側のビルとバラックに近い木造住居の対比が面白かった。豊島区の展示では,西口に建設予定の駅前高層ビルの予定図も展示されていたが,今後は池袋も大分変わっていく感じだ。西口にサンシャインクラスの高層ビルが出来れば,東口西武側も連鎖的に変わってくだろうし。
■西武そごう売却騒動
渋谷の再開発で,渋谷に高級感が出て来て,駆逐された渋谷の若者文化が,今池袋に移ってるらしいんだが(実際,池袋の街の年齢層は相当低い),その池袋も再開発で高級化してくと,今の流れはどうなるんだろうとは思う。スラム街的な池袋の魅力は,今後段々薄まってくのかもしれない。
もともと池袋東口は巣鴨刑務所があった側で,思うにその当時の街の中心は,おそらく法政大学がある西口側だった。その東口の巣鴨刑務所が小菅に移転して,跡地にサンシャイン60が建って以降は東口が中心に変わった。あれが恐らく1975年頃だったから,だいたい50年経って,池袋の中心が再び西口に移る可能性がある。
一方で,東口から観た西武デパートの背景に巨大な西口の高層ビルが建つとなると,当然東口にも開発が入って風景は変わってくだろう。ギッタンバッコンの東西開発競争で,池袋の風景も相当変わるだろう。セブンアイグループが西武そごうを切り離した事も大きい。東西開発のドタバタで,西武デパートがヨドバシに入れ替わるっていうシナリオも,結構あり得るんじゃないか。西武デパートのCHANELでの買い物は絶対ないけど,家電量販店も増えすぎで辟易する。とにかくヨドバシは拡げ過ぎ。家電量販店はもう必要ない。池袋にはヤマダ電機とBICがあるんだし。ヨドバシが池袋に展開したいんなら,ガラガラのヤマダ電機が潰れた跡地に入ればいいだけだ。あそこだって,もともとは池袋三越のビルだったんだし。家電量販店が多過ぎる。新宿三越跡に入ったBICカメラ「ビックロ」が結局10年やって閉じたのも,供給過多に原因の一端はあったはず。結局跡地のスペース活用に困っている感じ。そんなら,多少傾いていようが,三越に頑張らせていたらよかった。池袋三越も同じ事だ。跡地に入ったヤマダ電機,個人的印象だけど,あんなにガラガラなら,いずれ撤退しても不思議じゃない。歌舞伎町のほうのヤマダ電機は潰れて,結局デカい箱だけ残った。
60年代,西口の木造バラックの住人は,ツブされたバラックの跡地に建つ5階建高層ビルを見て何を思ったか。そんな事も思った。

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