縁の下のドラえもん~~青函トンネル
◆ED79牽引「海峡」
函館駅に待機するED79牽引「海峡」
青函トンネルは、貨物こそ好調を維持しているものの、旅客利用者数は減少傾向にある。
報道によれば、連絡船時代の実績をも下回ってしまったという。
JR北海道は巻き返しを図るため、様々なアイディアを繰り出している。
カラオケ列車、カーペット車両、等々。
このドラえもん機関車も、集客力向上を狙ったタイアップである。
もっとも、ドラえもんを見るため「だけ」に青函トンネルを訪れるような観光客がいるとは考えにくい。
どれほどの効果があるかは疑わしいところだが、しかし、それでもJR北海道の努力は多とすべきだろう。
列車に付加価値をつけるための努力は当面の重要課題であるし、努力は継続して行わなければならないからである。
--北海道新幹線が通じるその日までは。
吉岡海底に到着するED79牽引「海峡」
ここに来る機会は滅多にないので、一枚狙ってみた。
しかし、フラッシュはトンネルの奧に吸いこまれ、露出はかなりアンダーになってしまった。
スキャナーで調節し見られる絵に修正できたが、トンネル内での撮影の難しさが痛感できた。
上り下り方面とも、吉岡海底駅の見学客は相応にいた。
しかし、一緒に回ったのは高々 100人程度の規模にすぎず、単価設定もさして高くない。
案内の方に尋ねたところ、一日の見学客数は繁忙期でも800~900人ほど、閑散期は 400人に満たないこともあるという。
掘削復元模型
先進導坑掘削の様子を復元した模型。
先進導坑は断面が狭小であり、さらに当時は機械掘削の技術が成熟しておらず、掘削の相当部分で人力に依存せざるをえなかった。
先達の苦労が偲ばれる光景である。
以久科鉄道志学館
http://www.geocities.jp/rail_of_shinsyu/ezo/yuki/03.html
http://www.geocities.jp/rail_of_shinsyu/ezo/yuki/02.html
ED79牽引「海峡」
青函トンネル地質平面図及び縦断面図
HPで提供できる画像は粗いため、青函トンネルの地質を詳細に伝えられるとは考えていない。
しかし、このオーダーの画像においてさえ、地質の複雑さは明瞭にわかるだろう。
英仏海峡トンネルのシンプルで安定した地質と比べると、天地ほどの違いがある。
かような難しい地質に、トンネルは掘られた。
今後はこの財産を如何に活かすかを考えなければなるまい。
以久科鉄道志学館
http://www.geocities.jp/rail_of_shinsyu/ezo/yuki/03.html
http://www.geocities.jp/rail_of_shinsyu/ezo/yuki/02.html
青函トンネル地質平面図